九州電気保安協会では1200人を超える職員一人ひとりが
電気設備を守るプロフェッショナルとしての自覚と誇りを持ち、
お客さまの信頼にお応えできるよう、責任ある仕事に従事しています。
九州全域にネットワークを張り巡らせ、
電気の安全・安心、さらにエネルギーの総合サポーターを目指して
地域社会の皆さまの事業や生活に密着した業務を行っています。
しかし、その活動の内容は一般にあまり知られておらず、
いわば社会の「縁の下の力持ち」的な存在です。
そんな協会の仕事に興味を持っていただくために、
一問一答のQ&A方式で、ソボクなギモンにお答えします。
お客さまからの委託を受け、ビルや工場等に設置された高圧電気設備の保安管理をする仕事です。高圧電気設備を設置している会社や事業所は、法律によって「電気主任技術者」を置くことが義務付けられています。しかし、国家資格である「電気主任技術者」を職場ごとに置くのは大変な費用がかかるため、外部に委託することが認められています。九州電気保安協会ではお客さまと契約を結び、保安管理業務を代行しています。仕事の主な内容は、月次・年次の定期的な点検、緊急時のかけつけ点検、お客さまへの助言や技術的なサポート等です。
第3種電気主任技術者を取得するには、試験合格か認定で取得する方法があります。認定取得には、高校・大学において電気に関する学部(電気主任技術者認定学科)の履修が必須です。試験合格された方は学部を問いません。試験合格を目指し科目合格されている方など、入社までに試験合格される方を技術職として求めています。
基本的な勤務時間は、8時40分始業、17時20分終業(所定労働時間7時間50分)です。しかし、仕事の内容や担当するお客さまによっては早朝出勤や残業もあります。残業時間によっては、時間相当分の半日や1日の休み(振替休日)をとることができます。
大規模な工場、商業施設では、専従の「電気主任技術者」を配置している事業所もありますが、一人や少人数では月次や年次の定期点検でも十分に手がまわらない場合があります。また、大規模で高度な設備になるほど、定期点検よりさらに精密な点検、測定、試験等の業務が必要になり、数日間施設を止めて停電試験を行うことも少なくありません。そうしたお客さまのサポートを行うのが試験技術業務です。5〜6人のチームから、大規模工場等では100人規模の人数で業務を行う場合もあります。また、電気事故原因の究明、省エネの提案等、電気に関する総合的な技術コンサルティングも行っています。
太陽光発電設備などの再生可能エネルギー設備の保守・メンテナンス技術など、常に新しい技術を取得しています。また、お客さまの電気利用状況を24時間監視して省エネルギーへの取組みとコスト削減をサポートしています。
技術関係では、電気設備に関する基本的な点検方法に加えて、自社の研修設備で最新の測定器を使用した技術研修を行うなど、常に新しい技術に対応できるようスキルアップを図っています。